今日は夕方6時前からの日没後までの自顕流稽古。
今日のテーマは、刀を使った抜きと掛かりの技向上でした。
抜きは、自顕流で唯一居合的な抜刀術であり、不意に斬られる前に、瞬時にこちらから斬り上げる技です。
自顕流では抜即斬という言葉があります。刀を抜いた時は既に斬っているという意味です。
瞬時に斬り上げる、刺すように斬り上げる…これは戦前の名手・故奥田真夫先生の遺訓でもあります。これを頭に入れて、不意に左右から敵が襲い掛かってきた場合、真後ろから来た場合を想定した抜き技を実践していきます。
特に後方へ瞬時に振り向きながら抜き上げ、斬り落とし、また瞬時に前方へ振り向き、蜻蛉で飛び掛かっていく応用編は難しいですね(^-^;
抜刀に集中すると、振り向いた際に鞘が前に出て、足に絡まり、蜻蛉での飛び掛かかりを邪魔してしまうのです。
これを改善するためには、刀を抜く際に、出来るだけ鞘を後方に引くこと!だと感じました。
鞘を後方にぐっと押し込むことによって、抜くスピードが格段に上がったと感じました。
もうひとつの掛かりについては、走り出す最初のスタートダッシュ法。これを何度も練習していきます。
具体的な足運びについては、ここでは避けますが、本当に難しいものです。如何に腰を落とした状態を維持しつつ走らなければなりませんからね…何に例えるかといえば、まさに鶏の走り方ですね!
人吉道場は、ふかふかの砂場で恵まれた環境にあります。最近は砂場でも雑草が生えてきて稽古の合間に草むしりです。。。管理維持も大切な稽古の一つですね。
西郷どんはじめ、ぼっけもん薩摩隼人が稽古していた野太刀自顕流。
本物を追求するために、技に関しての妥協は許されません。精進あるのみです!!