宮崎県都城市にある都城島津邸では、台湾人630名の観光客が訪れました。午前と午後に300名程度に分かれて見えられていました。
あいにくの寒い風雨となり、剣道場で稽古風景を!という考えもありました。
しかし、我々自顕流修行者は、実戦に即した剣法。
現実問題、雨天だから戦を中止にするのか!?という問いに従い、春雨降りしきる中、野外で演武形式の稽古風景をお見せしました。
台湾の方々に、これが何なのかをお伝えするために、先ずは師範が刀で、抜刀や斬り込み等を模範されていました。また、続け打ちも何度も何度も打ち込まれ200本以上は行っておられました。
高齢になられた師範のその勇姿は、我々の行動指針にもなり誠に様似なります。
その後、一斉抜き、続け打ち、掛りと続きます。
続け打ちでは、大声で気合い(猿叫)を入れるものですから、子供達は泣き出す始末。
決して綺麗な声ではなく、鋭く尖った甲高く不快な発声に、子供は素直に反応されたのでしょう。
邸内芝生は、雨で濡れスケート状に似た状態。大変滑りやすく悪条件。危険も伴うが、それを恐れず、どのような状況下でもやりきるその精神が身に備わってきます。
相対する稽古では、自顕流の花型でもある打ち廻りを何度も繰り返し披露。
最後は小太刀の打ち廻りで、一気にダシとの間合いを詰めて懐に入っていきます。
台湾の皆さまには、日本の生き残りサムライの姿、意地(精神)というものを少しでも日本観光の思い出として、心に留めてもらえたでしょうか。
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