澄み渡る青空に小春日和の暖かな冬晴れの今日、人吉道場で稽古を行いました。
先ずは、「抜き」の技で体を温め、次に基本稽古の立木打(続け打ち)で体の芯から熱く熱くしていきます。
そして、2㍍に迫る6尺五寸の野太刀らしい太くて重いユス木を使い全身全霊で打ち込みます。
ここは人工広場ではなく、球磨川と九州脊梁山地からは運ばれた球磨川の天然砂が敷き詰められた広場。細やかなでフカフカの砂地。自然の恩恵にはただただ感謝するばかり。
露天に素足稽古を基本とする当流には申し分ない環境です。
このようなエリアでは、如何に足を上げて足を前に出しながら打ち込めるかの良し悪し?が顕著に表れてきます。
抜き、立木打ち、掛かり、長木刀、打ち廻り、小太刀、槍止めの技をひと通り稽古し、気が付けば3時間経過していました。
最近になって、特に力を入れている小太刀の技。意外かもしれませんが、野太刀自顕流の奥義なんです。
今日、小太刀の稽古してみて、つくづく奥が深い技だなぁと再認識した次第。だって、2尺程度の細くて短い太刀で、片手持ちにて斬り込み、敵を圧倒させる技ですから。
今日使用したプロトタイプの小太刀。今夏に完成した4尺2寸の野太刀弐代木刀をベースにしています。
今日テストしてみた出来栄えはというと・・・なんというか不思議な木刀といいましょうか・・・
重くて堅いユス木で、刃部分は細身仕上がりなのに、片手持ちで持ち重りが感じられない。打ち込みも軽やかに行えて次の攻め動作に移れる、とにかく打ち込んだ衝撃が感じられないんです。
これは、どうも刃部と柄の絶妙な寸法の関係が巧くショックアブソーバーの役割を果たしているようですね。
これで打ち廻って次々にストレスなく立木を打倒せるんですから。不思議な木刀ですね。
既に、師範からもお墨付きを頂き、門人からも好評だったので、ちょっとこれも量産していこうかな。小太刀の技は面白いなぁ♪
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流浪牙-NAGARE@KIBA- (土曜日, 27 4月 2019 00:44)
>小太刀
示現および自顕両流を語る際に余りにも触れられないのは惜しまれてなりませんね……
一体どうすれば皆にもその知名度が向上するんでしょうか?