住吉神社豊祭奉納演武・島津発祥祭り演武

本日は、鹿児島県曽於市末吉の住吉神社例大祭豊祭において、大神様に演武を奉納致しました。

この住吉神社は大変歴史があり、流鏑馬でも有名です。また、古来、肝付家が崇敬する大神様の一つに、住吉大明神があげられます。航海の神様であり、和歌の神様でもあります。肝付氏の歴史を参照して頂くと紐解くことができるかと思います。そして、小高い神社の麓に広がる国合原では、野太刀自顕流の祖先である肝付氏が、天正元年(1573)、威信をかけて島津方(北郷時久)と大戦した古戦場でもあります。

ここでは、大将の志布志地頭・肝付竹友をはじめ、肝付家一族の薬丸一族が亡くなった地でもあります。よって、この地での演武は、追悼慰霊する意味合いもあるのです。

樹齢800年御神木下に本殿があり、その一角で淡々と演武を執り行います。多くの言葉は要りません。日頃の稽古を不言実行、全身全霊で体現するのみです。

今回は、奥田先生そして別府師範に継承された小太刀や槍止めも奉納いたしました。

午後からは、都城島津発祥祭りに参加しました。

午前中の奉納演武とは打って変って、とても和やかな雰囲気でありました。

都城市のご配慮もあり、自顕流体験処を設けてくださいました。誠にありがとうございました。

自顕流無料体験ということもあり、子供から大人まで大いに賑わいました。体験する方々をみていると、みなさん、とても素人とは思えない鋭く重い打ち込みをされています。流石は、武の国・都城です。

こうやって、薩摩の剣術、歴史が次世代に継承されていくことを望みます。

演武も2回行われました。「自顕流は知っているけど観たことなくて」というご意見もあり、皆様にお披露目するいい機会でもありました。

当流の熱い茶釜の如く、地軸の底まで叩き切れ!

その「意地と打ち」をご覧頂いて、薩摩隼人の底力を少しでも感じ取って頂ければ幸いです。