薩摩武士(郷中教育)の修行のひとつとして、山坂達者があります。
自顕流も足腰を重視していますので、登山を嗜むことは、理に適っていると思います。
今年の初登山は、やはり…高千穂峰(1574㍍)から始まります。
高千穂峰は、天照大神の孫であるニニギノミコトが降臨(天孫降臨)された山です。
山頂には、ニニギノミコトが降臨したときに峰に突き立てたとされる、青銅製の天逆鉾(霧島東神社の御神体)が立っています。こちらをお参りのも兼ねて、山頂を目指します。
今回は、山仲間を連れて、総勢7名で高千穂河原より登頂開始です。
新燃岳噴火後、初めての登山となりました。以前と比べ、火山礫が多く堆積しています。以前にも増して、登りづらくなりました。
樹林を抜けて、御鉢へ向かう急斜面に取りつきます。
写真のとおり、今までの高千穂峰登山の中で最高の天候に恵まれました。
上は、御鉢より、山頂を眺めています。
左は、霧島連山です。奥の高い山が、霧島最高峰の韓国岳です。
2時間10分かけて、ようやく山頂到着です。
前日が、自顕流稽古であったため、筋肉痛で正直、体が重かったです・・・。ただ、心の清々しさといえばもう…。
先ずは、霧島東神社の御神体でもある天逆鉾へお参りします。
眼下には、桜島、錦江湾、鹿児島市、遠くは開聞岳まで。東に目を移せば、都城市、宮崎市、太平洋まで。
北は、霧島連山、小林市、市房山、石堂山、九州脊梁山地まで。
澄んだ景色は、まさに空中散歩です。
霧島の由来も、都城盆地に発生する雲海に対し、この高千穂峰山頂部が島に見えることから霧島の名の由来ともなったともいわれています。
皇族との繋がりがあるとされる野太刀自顕流。天逆鉾へ向かい、お粗末ではありますが、蜻蛉の姿で奉納いたしました。本年も良い年でありますように。 合掌
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不動 (土曜日, 17 1月 2015 08:37)
坂本竜馬も登山したと言われるルートですね。竜馬が姉に書いた手紙の中に「登りがきつくて泣きそうになった」という感想が述べられていますw
登山道は当時と大きく変わっていないようですので、竜馬も大した足腰ではなかったのかも?しれませんね。
吉右衛門 (日曜日, 18 1月 2015 19:34)
竜馬は、弱気というか正直者だったのでしょうか(笑)薩摩も嘘をつかない正直者を良しとしていますよね。
海援隊など仕事が多忙で、自身を鍛えるところまで気が回らなかったのかもしれませんね。