人吉便り~②

人吉は、8月になっても天候不順が続いています。日照不足日数も記録更新だとか。広島の集中豪雨災害では多くの方々がお亡くなりになりました。気象庁は梅雨明け頃にエルニーニョ現象を撤回しましたが、やはり今年はエルニーニョではないでしょうか。あきらかにおかしいです。今年は。

雨の合間を縫って、子供と球磨川水系へ川遊び。同水系は、九州脊梁山地を水源に持ち、水質は申し分なく清冽な流れです。特に、一級河川である球磨川水系川辺川は、国交省の全国水質調査で、今年も8年連続で日本一に輝きました。今年は、泳ぎたくなる川という項目が設けられ、川辺川は№1でした。

後世に、良き日本の自然を受け継いでいきたいものです。

 

 

 

川遊びを満喫した長男は、最近始めた柔道へ。本人は、球技よりも武道が好きみたいです。低学年から自顕流を嗜んできた影響もあるかもしれません。ただ、やる気がですね・・・。飽きっぽい性格のようでして。

来年の中学校の部活は、常日頃から3年間続けられる部活を自分自身で決めるように伝えています。中学校でも柔道を続けるのは本人次第ですが、今は柔道でよい人生経験になるかと思います。武道は、礼で始まり礼で終わるという精神ですから。

 

 

子供たちの用事を終わらせて、ようやく私の稽古です。

室内で抜刀術の「抜き」の練習です。この技は、「抜即斬」と言われ、刀を腰に差した状態からのスピードある斬り上げは、腕達者な武士でも、かわすのが困難だったと云われています。

幕末の生麦事件で薩摩藩士・奈良原喜左衛門が、馬上(日本産の馬より背が高い)のイギリス人に初太刀をあびせたのは「抜き」の技でした。抜刀しながら飛び上がり斬り付けたと言われています。また、新選組隊長・近藤勇も「薩摩の初太刀をはずせ」と最大限の警戒を払ってたようです。

 

 先ずは木刀にて抜き稽古です。奥田派の木刀は、特殊でして・・・一言で言えば重いです。柄も野太く、まさに薩摩武士の木刀です。他流派の木刀規格と比べて20㌢も長く、中々奥田派木刀に耐え得る木材がなかなか揃わないらしく、木刀屋さん泣かせの特注品です。。。

 

抜きには、膝を地面に着き、鞘から抜き上げる時の角度というものがあります。それは、鞘を約50~55°に倒して抜くことです。刀身の刃の向きは真上ではない訳です。そして、木刀を体の中心に引き寄せることです。

抜きあげた時、左足がピンと伸びて、体と足が一直線にならないといけません。ちょっと油断すると、足が曲がってしまう時もあったのでまだまだですね。

 

 

最後は、神宿る霊符(右)と神社所蔵であったとされる掛け軸(左)に向かい、先祖供養と家内安全のお経を少しだけあげて稽古終了です。                津曲

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    都城道場 椎原 (水曜日, 27 8月 2014 21:03)

    大自然と武道、そして神前での稽古素晴らしいですね 私達も気張ります

  • #2

    津曲 (金曜日, 29 8月 2014 22:26)

    こちらの霊符は、住職さんからの頂きものでして、由来は古く、漢の孝文帝により広められ、日本には熊本・八代の神宮寺に始めて伝えられています。歴史資料としても貴重なお札のようです。
    無宗教な身なのですが、信心深く生きねばと感じている今日この頃です。神仏は、自分の心の中にあると思います。私もまだまだ未熟ですので、武道や禅を通じて精進しなければなりません。